新人諏訪園攻撃力光る
2010年4月19日
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ホンダロックはルーキー諏訪園良平が2得点に絡む活躍を見せた。試合後、「チームに加わってまだ一度も勝ったことがなかった。JFL初勝利に初得点。本当に良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
鹿児島県指宿市出身の22歳。鹿児島実高3年で全国選手権準優勝。宮崎産経大では1年生からボランチ(守備的MF)として活躍した。今春ホンダロックに入社。舞台がJFLに変わっても開幕戦からボランチで先発出場を続ける“守備の人”。だが、この日は攻撃力の高さを見せつけた。
0―0の後半14分、味方のセンタリングを相手DFがクリア。そのこぼれ球に後方から駆け込み、右足のシュートでゴールネットを揺らした。15分後には敵陣左中央でボールを奪うと、MF山下優一郎と素早くパス交換。MF竹井竜太の追加点の起点になった。
勝ちきれない試合が続いていた反省から、「もっと前に出よう。攻撃的にいこう」とコンビを組むボランチの前田悠佑と話し合っていたという。
「大学でも得点した記憶がない。(ゴールは)自分が一番驚いている」と諏訪園。「チームの雰囲気は良くなっている。これから全部勝つつもりでいく」と力強く宣言した。(久保野)
【写真】【ホンダロック―ソニー仙台】後半、相手MFと競り合うホンダロックのMF諏訪園(中央)