【評】約120年利用している地下水路の工事を依頼した。その作業員に感謝しているとある。情報を排した寡黙な作品からは、地下で働く男を尊敬すらしている、永友さんの感情が出ている。崩れた水路の修復は命懸けの作業。一点を見詰める目に、緊張が持続している心が撮られ、黒い背景には、地区を走る地下水路の歴史を想起させる。感情や時間という難解なテーマを、1枚の写真で表現する感性と技術は見事。(写真部次長 沼口啓美)