【評】まるでコロナを放つ未知の惑星に向かうハチだ。37年前ミリオンセラーになった歌「ハチのムサシは死んだのさ」の世界を思い出した。剣を抜き燃える太陽に挑んだハチが、ひとりぼっちで死ぬ内容の歌詞だった。自然界で繰り返される死と再生が、夏のある日の瞬間で表現されている。ハチに最接近した結果、日を受けた花弁のボケ方がいい、絞り値を開け高速シャッターで羽ばたきを止めてあり、計算された完成度の高い作品。(写真部次長 沼口啓美)