【評】無反射の水面が落ち着いた色合いで映り、鯉(こい)とわずかな植物を一層際だたせている。配置もフレーミングもベスト。壮大な自然から、静かで小さな世界まで幅広い被写体をこなす岩切さんに期待する。鯉と人は心が通じ合う逸話があり、なじみがあるだけに寄り添う姿に感情移入する。光を受けた明るい上部から、次第に暗くなる方に向かう2匹に悲恋の「恋の道行き」を暗示させる。(写真部次長 沼口啓美)