【評】水を張った田んぼとある。稲は足跡で育つといわれている。春先から収穫期までは絶えず人が来ていたことだろう。今年の役目を終え夜を迎える田が、夕方の空を映し、穏やかな時間の流れを感じさせる。平穏に見える風景だけに、緊張してたたずむ鳥の影が作品の中で大きな存在。(写真部次長 沼口啓美)