【評】庶民の願いを一身に背負い、神仏に託する修験者の後ろ姿が、望遠レンズで力強く撮られている。多くを占める暗い正面と燃える炎は、荒行で霊力を授かる山伏の世界の、畏敬へ誘う効果がある。説明を省いたフレーミングは見る者の想像を膨らませる。(写真部次長 沼口啓美)