延岡市の延岡高(川越勇二校長、716人)メディカル・サイエンス科2年生の7人は本年度、タイの高校生と菌の培養に関する共同研究を行っている。オンラインで定期的に意見交換しながら異文化交流も進め、国際感覚を養うのが目的だ=写真。
交流の相手校は、同国トップクラスの学力を誇る王立スアンクラーブ・ウィッタヤーライ・ランシット中等教育学校。日本の高校2年生に当たる生徒6人が参加する。九州保健福祉大保健科学部学部長の竹澤眞吾教授、タイ・タマサート大の宍戸大作教授がアドバイザーを務める。
研究は両国の屋内に常在する菌を生徒の自宅で培養。菌の種類や増え方などを比較する。今月から来年2月までにオンライン交流会を8回開き、経過を報告。最後に成果を発表する。
今月初旬に最初の交流会を行った、延岡高の甲斐心土(しんと)さん(17)は「菌の比較研究を通して両国の衛生環境改善のヒントを探りたい。タイの生徒との交流も楽しみ」と話していた。