全国の理容師が経験や意見を発表する「理容2022メッセージ全国大会」(全国理容生活衛生同業組合連合会主催)で、高千穂町三田井の理容業興梠勝宣さん(57)が2位に入賞した。本県からの出場者として過去最高の成績を残した。
大会は10月17日、秋田市で開かれ、全国8ブロックから選出された各代表が出場した。九州代表として参加した興梠さんは、同町中心部で経営する理美容室「Nikoniko」で女性6人を雇用しており、「働く女性理容師に感謝」と題して発表。過疎地域で理容師免許を持つ人材が限られる中、子育て中の女性や子育てを終えた女性が働きやすい職場環境を整えることで、人材を確保してきた経験を伝えた。
内容や表現力が高く評価されたことに、興梠さんは「緊張したが、論文の書き直しや発表練習など、目標に向かって真剣に取り組む機会をもらえて感謝している。理容師にとっても家庭が一番大事。アイデア次第で地方でも人材確保ができるということを、業界に広められたらうれしい」と話している。
【写真】理容師の弁論大会で全国2位に入賞した興梠勝宣さん