日南市・吾田中(末吉豊文校長、401人)で18日、同市・日南振徳高福祉科の2年生19人が介護に関する授業を行った。車いす体験やプレゼンテーションなどを通じ、中学1年生136人に介護職の魅力をPRした。
県が昨年度から実施している「福祉系高校と連携した介護の魅力発信事業」の一環。今回は中学生を2班に分けて開催した。
体育館では車いす、松葉づえの体験や施設などで行われる風船などを使ったレクリエーションに挑戦。車いす体験には中学生が車いすに乗る側と押す側の2人1組で参加し、押す側が高校生から助言を受けながら、前部にある小さな車輪を浮かせて障害物を乗り越えた。
プレゼンテーションは教室であり、高校生が高齢化の進む同市の現状などを紹介。その上で「福祉とは、全ての人が幸せに生きられるためにあるもの」と強調した。
蛯原禎喜さん(13)は「車いすを押すのは力の加減が大変だったけど、高校生がこつを分かりやすく教えてくれた」と話していた。
【写真】日南振徳高生の助言を受けながら、車いすで障害物を乗り越える吾田中生