国土緑化推進機構の「国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクール」で、宮崎市・住吉中2年の山口元豊(げんと)さん(13)が中学生の部の最高賞に当たる特選の「文部科学大臣賞・国土緑化推進機構会長賞」を受賞した。同コンクールで本県の中学生が特選を受賞したのは2009年以来、14年ぶり。
国土緑化運動の一環として毎年実施し、今回で73回目。中学生の部には全国から1万1369点の応募があり、17点が入選作品に選ばれた。このうち特選は2点。
美術部に所属する山口さんは顧問から同コンクールへの応募を勧められ、昨年4月から制作を開始。「自然豊かなシェアハウス」をテーマに、巨大なツリーハウスの周りで川遊びなどを楽しむ人々を描き、人間と自然が共生する様子をにぎやかに表現した。
12色の水彩絵の具を混ぜ合わせて使用し、一部には初挑戦という点描の技法も使用。部活の時間だけでなく自宅にも持ち帰って制作に励み、約半年かけて完成させた。
作品は今年の育樹運動ポスターとして採用され、公共施設などに掲示される。山口さんは「知らせを聞いた時は、驚きのあまり固まった。見た人が自然の大切さを考えるきっかけになってほしい」と話している。
表彰式は6月4日に岩手県で開かれる第73回全国植樹祭の中で行われる。
【写真】山口元豊さん(左)と国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクールの中学生の部で特選を受賞した山口元豊さんの作品