日南市は21日、市文化センターで「ゼロカーボンシティ推進講演会」を開いた。NHKエンタープライズのエグゼクティブ・プロデューサー堅達(げんだつ)京子さん(58)が講師を担当=写真。地球温暖化を防ぐため、二酸化炭素(CO2)排出量の削減を進めるよう訴えた。
講演は、同市が2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を宣言していることから実施した。
堅達さんは高校生ら来場者約120人に対し、産業革命前からの世界の平均気温の上昇を1・5度に抑えるという世界各国の共通目標を説明。「気温が上がるほど大雨や干ばつなどのリスクが高まる」と警鐘を鳴らした。
また、気温上昇を抑えるための方策として、化石燃料への依存脱却と太陽光などの再生可能エネルギーのさらなる活用を推奨。その上で「CO2を吸収する海の海藻類、山の森林がある日南市は、ゼロカーボンのポテンシャルがある」と指摘した。