地域密着の球団へ―。野球で本県初の独立リーグチーム「宮崎サンシャインズ」は、球団事務所がある宮崎市清武町の清武小、清武中で、朝のあいさつ運動を続けている。元気いっぱいの子どもたちと触れ合う時間はチームの活力につながっており、選手らは「ファンを増やし、応援を力に好結果を残したい」と意欲を燃やしている。
サンシャインズは今季から、九州の4チームによる独立リーグ「ヤマエグループ九州アジアリーグ」に参戦。今年誕生したばかりの球団の浸透と地域貢献を兼ね、金丸将也監督の母校でもある両校に協力を得た。
あいさつ運動には平日の練習前、選手やスタッフが10人ずつ交代で参加。ユニホーム姿でのぼりを持ち、登校する児童に「おはよう」「一日頑張ろう」などと声をかけ、グータッチを交わすなどコミュニケーションを深めている。下敷きやノートに選手のサインをもらう児童もおり、清武小4年の川越颯介君(10)は「野球選手を近くで見ることができてうれしい」と笑顔を見せる。 門川町出身の田中大豊選手(20)=延岡学園高出身=は「自分たちも子どもから元気をもらえる。地域や県を明るく照らすチームになりたい」と話している。
両校でのあいさつ運動は、9月まで続ける予定。
【写真】登校する清武小児童と元気にあいさつを交わす宮崎サンシャインズの選手たち