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絶滅危惧種オオハラビロトンボ確認 川南湿原

2022年7月20日
 国指定天然記念物の植物群落が広がる川南町の川南湿原で、オオハラビロトンボが確認された。県版レッドデータブックでは、ごく近い将来に野生絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧1A類」に分類。木陰など薄暗い場所を中心に、8月上旬ごろまで観察できる。

 体長約4センチ。平らな腹部は雄が鮮やかなオレンジ、雌が黄色で、黒い筋状の模様がある。宮崎市が北限とされていたが、同湿原で2015年に発見された。今年は、川南湿原を守る会が6月20日に初確認した。

 同湿原では現在、固有種・オスズミズギクも黄色い花を咲かせている。食虫植物7種、ひらひら舞うチョウトンボなどトンボ約20種も見られ、同会の松浦勝次郎事務局長は「夏休みの自由研究や観察にはもってこい」と来場を歓迎する。

 また、同会などは川南湿原トンボ観察会を7月31日午前9時半~11時半に開く。参加無料。24日までに同町ホームページの専用フォームから申し込む。町教育課(電話)0983(27)8020。

【写真】川南湿原で確認されたオオハラビロトンボの雄(写真上)と雌(川南湿原を守る会提供)

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