都農町の学校法人・聖愛学園(黒木孝志理事長)のホール建て替え工事が完了し、新ホールの運用が始まった。同法人の認定こども園・都農聖愛幼稚園(同園長、103人)そばにあり、園行事や遊び場に活用。園内外の誰でも利用できるスペースも備え、地域全体の子育てを支える。
「聖愛こひつじホール」は鉄骨造り一部2階建てで、述べ床面積463・5平方メートル。町福祉課によると、総事業費1億8114万円のうち国が5088万円、町が上乗せ分を含めて4528万円を補助した。
子育て世帯の移住を多く受け入れている同町では未就園の親子が集える場が必要と考え、子育て支援室を2階に整備。平日午前10時~午後3時、町外者を含め誰でも無料で利用できる。職員1人が常駐して相談に応じ、外部講師による催しも開く。将来的に、子育て支援センターに移行予定。
黒木理事長は「子どもをみるだけでなく、保護者の支援など地域全体に仕えることは認定こども園の使命。広く開放し、コロナ前のように多世代が一緒に過ごす機会も復活させたい」と話す。23日には新ホールの竣工式を行い、園や町関係者ら約130人が祝った。
同法人によると、旧ホールは1975(昭和50)年、同町国民健康保険病院の移転に伴い、土地と建物の一部を日本基督教団都農教会が取得し活用してきた。2021年、同教会から同法人に無償譲渡された。
【写真】子育て支援のための開放スペースを備えた「聖愛こひつじホール」の完成を祝った園児や園関係者ら