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公共交通、利便性向上へ デマンドタクシー実証運行

2023年7月3日
 公共交通の利便性と効率性の向上を図るため、小林市は4日から、デマンド交通の実証運行を北西方地区と市街地を結ぶ路線で開始する。ジャンボタクシーを1日往復4便、予約があったときのみ運行。来年3月まで実施し、利用状況などを分析した上で現在のコミュニティバスから転換できるかを検討する。

 現在、同市はコミュニティバスを市内11路線で運行。このうち、同地区を運行する2路線の乗車率は1・7人と低い。市は2021年度に策定した市地域公共交通計画に基づき、利便性と効率性の高いデマンド交通の導入を検討していた。

 運行は火、金曜日(祝日運休)で、往復それぞれ1日4便。種子田公民館や入佐集会所など北西方地区の37カ所と、市役所や市立病院など市街地の25カ所を結ぶ。希望する住民は、前日までに電話で出発地と目的地、希望時間を伝える。利用は北西方の住民に限る。

 実証運行期間中もコミュニティバスは運行を続け、利用状況を比較する。市企画政策課は「人口減少社会において、公共交通を取り巻く状況は非常に厳しい。今回の実証運行を含め、持続可能な公共交通の構築を目指したい」としている。

 料金は1回600円(障害者と小学生は300円)で、往復は千円(同500円)。予約は平日午前9時~午後4時。(電話)0984(27)3630。

【写真】デマンド交通で使われるジャンボタクシー

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