延岡市松山町の子育て支援総合拠点施設「えんキッズ」が8日、全面オープンした。広々とした館内や園庭で親子が自由に遊べるほか、病後児保育や一時預かり、子育て相談など、安心して子どもを産み育てられる環境づくりを目指す。
えんキッズは鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積1538平方メートル。1階はプレールームや多目的室、調理室、図書室などを配置。2階には一時預かり保育室や病後児保育室のほか、保護者交流スペースや相談室がある。
園庭には、背もたれがある椅子が取り付けられたブランコや車いすに乗ったまま遊べるテーブル型の砂場など、障害がある子どもの遊びに対応する「インクルーシブ遊具」を備える。
建物は2020年夏、園庭は21年11月に完成し、すでに供用を始めており、新型コロナウイルス感染対策のため控えていた全面オープン式典を同日行った。
式典には備品を寄付した市民ら関係者約10人が出席。施設の指定管理者「すこやか福祉会」の木本宗雄理事長(78)が「保護者の期待に応えられるよう精いっぱい取り組みたい」とあいさつした。
開館時間はプレールームなどが午前9時~午後5時、一時預かりは午前9時~午後6時、病後児保育は午前7時~午後6時。祝日を除く木曜日休館(病後児保育は日曜日休業)。コロナ感染対策として当面の間、1回2時間ずつ3交代の予約制で利用を受け付けている。(電話)0982(20)0351。
【写真】親子の遊び場などさまざまなスペースを備える「えんキッズ」の館内