宮崎市田野町の樹木医宮田義規さん(36)が10日、同市・田野中で1年生約110人に講演を行った。キャリア教育や、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた活動の一環で、樹木医の仕事、森林保全の大切さなどを伝えた。
宮田さんは県内の森林生態調査などに携わっている。延岡市北方町・鬼の目山にある天然スギ「鬼の目杉」にも関わり、「シカの食害などを防ぎながら、若い木も育てている」と紹介した。
まきや炭の需要減少などで森林への関心が薄れている現状にも言及。「深刻な問題で、山に関心を持たせるなど、それぞれができることをすることが大切。山には楽しさ、学び、豊かさがある」と訴えた。
生徒たちは次々と質問するなど興味津々で、伊ノ脇美海(みうみ)さん(13)は「関心を高めるきっかけになった。木の大切さを考えたい」と話していた。
【写真】樹木医の仕事、森林保全などについて講話する宮田義規さん