生物多様性の保全強化に向け、綾町は6日、町内に社有林を保有する大手化学メーカー東洋紡(大阪市)、グループ会社の東洋紡不動産(同)と包括連携協定を締結した=写真。今後、社有林を活用した環境保全活動などに共同で取り組む。
社有林は綾第二発電所の北西にあり、ユネスコエコパーク緩衝地域に隣接。面積約140ヘクタールで、昨年の生態系調査では、絶滅危惧種のクマタカなど希少な動植物が確認されている。
締結式は綾ユネスコエコパークセンターであり、籾田学町長と両社代表者が握手で協定締結を確認した。
東洋紡の持田由希子サステナビリティ推進部長は「地域と一緒に、生物多様性の保全と持続可能な社会に貢献していきたい」。東洋紡不動産の渡邉賢社長は「実際に社有林を歩き、見ていただいて感動できる場にしていければ」と話していた。