日南市内などの高校生13人が、持続可能な開発目標(SDGs)に関する意識を高める「SDGsワークショップ」を同市の堀川資料館で受講している。11月までの4カ月間、フィールドワークなどを通じ、地域課題などの解決策について考える。
資料館に本社を置き、広告制作などを手がける「グライダー」(志伯健太郎代表)などの協力を受け、市が初めて開催した。初日の5日は9人が参加。3チームに分かれて日南の良い点や課題を探り、今後取り組むフィールドワークのテーマについて話し合った。
参加者は「自然が豊か」「食べ物がおいしい」といった長所を挙げた上で、加速する若者の人口減などを指摘。「海にスポットを当てるため、漁師の人に直接話を聞きたい」「若者の減少が最初に見えるのは学校。保護者の意見も知りたい」と意見を述べた。
日南振徳高3年の藤浦航さん(17)は「課題を嘆くだけではなく、解決策を探すことにやりがいを感じる」と話していた。
フィールドワークは9月9日に実施予定。10、11月にもワークショップを開き、同月末には報告会も行う。
【写真】高校生が地域課題などの解決策について考えた「SDGsワークショップ」