ホーム ひと

宮日婦人バレー県大会地域の部Bパートで優勝したさつき監督 南畑 まゆみ(みなみはた)さん

2015年2月22日
 柔らかな笑顔は、ピンチの時でも変わらない。「切り替えて」「一本取ろう」。常に明るく元気良く、選手を励ましコートへ送り出す。チームを5年ぶりの優勝に導き、「みんなが最後まで楽しんでプレーできたことが、何より良かった」と喜びを爆発させた。

 都城市出身。母がバレーをやっていたこともあり、小学5年のころスポーツ少年団に入った。高校まで続けたが、就職や結婚、出産と続いた20代は競技から離れていた。

 チームに入ったのは30歳のころ。ボールの感触を懐かしむとともに、年の離れた仲間と一緒に汗を流す時間は新鮮だった。当時は三男を産んで間もないころで、「子育てや家庭の悩みを相談できた。勉強になったし、楽しかった」。

 監督となった今は、自分が相談を受ける側となった。周囲の評は「器が大きく、気配りの人」。毎週金曜夜にある練習は、選手が連れてきた子どもたちの面倒を積極的に見る。チーム最年少の竹松美晴さん(23)は「いつもいろいろ助けてもらって、お母さんみたいな存在」と話す。

 家事や育児に追われる中、好きなバレーを続けられるのは周囲の協力があってこそ。だから選手には「家庭を一番大事に」と説く。

 自らも専業主婦を経て40歳から外で働き始めた。「毎週練習に行けているのは家族のおかげ」と、夫伸一郎さん(52)と3人の子どもへ感謝の言葉も。「今回の優勝で、バレーの楽しさをあらためて感じた。ずっと携わっていきたい」。三股町蓼池。48歳。(運動部・高橋正一郎)

このほかの記事

過去の記事(月別)