公立、私立高校、特別支援学校の計62校が加盟する県高体連。「高校生アスリートの活躍は県民を元気にする。将来、東京五輪やパラリンピックに出場する選手が育ってくれればうれしい」。温和な印象の新会長は、県高校総体や全国総体(インターハイ)を精力的に回り、選手を直接応援したいと考えている。
本年度、取り組みの大きな柱の一つが、2019年度に本県を含む4県で開催される南部九州インターハイ。1992年の「92宮崎総体」以来の地元インターハイで、本県では9競技を実施する。「そこに向けて、競技力をどう向上させていくか。本年度はその方法を検討し、来年度から4年かけて取り組んでいきたい」と先を見据える。
「他県の高体連と違い、宮崎の高体連の大きな特色の一つ」と話すのが、学校での体育授業の充実を担っている点だ。「生涯スポーツという考え方を教えていくことが大切。スポーツを続けることで体力と気力が培われる。競技としてスポーツに関わるだけでなく、すべての生徒にスポーツを好きになってほしい」 教員歴36年、専門科目は数学。初任校だった妻高で、まったく経験のないバドミントン部の顧問を任された。「生徒に負けたくなくて、一般のバドミントンクラブに入って“秘密練習”した。そのうち県体に出場するまでになった」と熱血的なエピソードも。
都城泉ケ丘高教頭、飯野高校長、県教委教育次長などを歴任し、現在は宮崎南高校長。趣味は囲碁と野菜作り。宮崎市丸山に妻と2人暮らし。58歳。(運動部・俣野秀幸)