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県体育協会スポーツ企画監に就いた 長友 寧雄(ながとも・やすお)さん

2015年4月25日
 本年度、県体育協会に新設されたポストに就任。県を挙げて招致が進む2026年国体と全国障害者スポーツ大会を見据え、企業・団体に対して選手の受け入れ、協賛金の協力で折衝役を担う。

 「目標実現へ、努力する姿勢を心掛けたい。外に頼るだけではなく、知恵を絞り打開策を考えないといけない」。華々しい選手・指導者としてのキャリアや、県高体連理事長などの経験で培った幅広い人脈、行動力を見込まれた。

 温めているアイデアの一つが、本県で活動を希望する選手や指導者への就職支援。日本オリンピック委員会(JOC)が取り組む「アスナビ」のように、選手と地元企業をつなぐ仲介システムをつくりたい考え。「企業にも優秀な選手を雇用するメリットはある。積極的に足を運び協力を求めていく」と、自ら“営業活動”に汗を流すつもりだ。

 宮崎市出身。日向学院高、日体大、警視庁とレスリングを続け、24歳でモントリオール五輪(1976年)に出場。グレコローマン74キロ級7位の成績を収めた。

 その後、帰郷して高校の保健体育教諭に。選手兼指導者で臨んだ宮崎国体(79年)では、個人と都道府県対抗の総合で優勝。現在は県レスリング協会会長として、後進に「自信と気概を持って日本一を目指せ」とエールを送る。

 「己を知り、己に克(か)て」が座右の銘。毎朝の腕立て伏せと腹筋100回を欠かさず、今でも厚い胸板を維持する。宮崎市内に妻・文子さんと2人暮らし。63歳。(運動部・甲斐延明)

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