県中体連の会長に就任し「魅力ある運動部活動の在り方を検討していきたい」と抱負を述べた。
2020年の東京五輪、招致の動きが進んでいる2巡目宮崎国体は常に念頭にある。「トップアスリートとして五輪に出場するかもしれない。国体では中心選手として活躍が期待される」と、いまの本県中学生たちの活躍を夢見て瞳を輝かせる。そのために競技力の向上は不可欠。「研究部門の充実に加え、スポーツ少年団や高校の部活動との連携をどう図っていくかが課題」と語る。
一方で、教員生活の振り出しとなった延岡市・北川中での経験から「勝利至上主義だけではいけない」との信念も。創部間もないハンドボール部を3度、全国大会に導いたが「指導力のなさを厳しさで補っていた」と自戒。「練習はきつくても上達の実感を与え、部活動を通してスポーツの真の楽しさ、素晴らしさを伝えてほしい」と現役の部活動顧問の教諭へ期待を込める。
都城市出身。都城泉ケ丘高ハンドボール部で全国総体に出場した。大阪体育大でも全日本で16強に入るなど活躍し、30代までは県の成年選抜チームでプレー。「先輩や友人らとの素晴らしい出会いが常にあった」ので、座右の銘は「一期一会」という。
この2年、県中体連は九州中体連事務局も兼務。九州中学体育大会開催に加え、17年に九州で開かれる全国中学校体育大会の準備にも追われる。趣味のウオーキングも「週末くらいしかできないかも」。宮崎市の大淀中校長。57歳。
(運動部・西脇寛)