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串間市議会議長に就任した岩下幸良(いわした・ゆきよし)さん

2015年6月2日
 副議長、文教厚生委員長、監査委員などを歴任し、4月の統一地方選で5選を果たした経験を生かして市発展に全力を傾ける覚悟だ。「市民が心豊かに、安心して暮らせるよう一生懸命頑張りたい」と意気込む。

 市が誕生した1954(昭和29)年に約4万1700人だった人口は1万9千人を割り込んだ。山積する課題克服のためには行政、議会、市民の一体感が必要と感じている。

 しかし、4月の市議選投票率は過去最低の76・41%。議会の傍聴者も少ない現状に「議会に対する市民の目は厳しい。改革が必要」ときっぱり。

 「だらだら質問するのはよくない。執行部と中身の濃い政策論争を行い、市民から信頼される議会にしたい」。1議員1時間の持ち時間がある一般質問の短縮をほかの議員と協議する考えだ。市民を対象に2年前から始めた議会報告会の充実も図る。

 同市出身。日本工学院専門校(東京)卒業後、大阪の電気会社に就職した。「都会に埋もれるよりも、知人、友人の多い串間で暮らそう」との思いが年々強くなり、27歳で帰郷。

 会社員や保険代理業をしながら「市政に市民の声を反映させたい」と市議を志し、2度目の出馬となった99年、46歳で初当選した。

 趣味は旅行。「観光政策の参考にしてほしいと」と、訪問地から持ち帰ったパンフレットを市職員に渡している。子ども4人は独立し、西方に妻博子さん(58)と2人暮らし。孫は7人で「家族と過ごすお盆と正月が楽しみ」。62歳。(串間支局長・中野裕二)

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