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日南市議会議長に就任した 安竹 博(やすたけ・ひろし)さん

2015年6月9日
 2003年に58歳で初当選した旧南郷町議を含め、通算4期目で初めて議長職を託された。「議員の質やスキル向上は言わずもがな、定数減でも市民の意見がきちんと聞ける体制づくりを目に見える形で行っていく」と力を込める。

 4月の市議選は定数が30から22に削減され、市民の注目も集めるかと思われたが投票率58・71%と過去最低。そのことを「議会と市民の生活は密接な関わりがあるという説明責任を果たせなかった。議員の怠慢もあったのでは」と受け止める。

 雇用に対する思い入れは特に強い。家業は製材業。新規企業誘致はもとより、零細企業を営んでいる身として地元企業を守りたいと心を砕く。行政サイドとともに議長自ら企業に足を運び「実情、将来的な考え方を聞き雇用創出の方策を考えたい」と意気込む。

 串間市をはじめ近隣市町村との連携にも力を入れていく考えだ。「自治体だけでなく、議会も『県南は一つ』との思いを大切にしていく」とし、今後は議員間での交流も積極的に取り入れていきたいとしている。

 南郷町出身。県立南郷園芸高校(現日南振徳高)を経て愛媛県立果樹講習所(現愛媛県立農業大学校)に進んだ。

 「趣味は庭木の手入れぐらい」と笑うが、南郷中通学路で行う朝のあいさつ運動は多忙の中でも欠かさない。20年以上欠かさず続けるライフワーク。「子どもたちと言葉を交わし、笑顔をもらうのが何よりも元気になる」と目尻を下げる。妻フミ子さん(69)と同町脇本で暮らす。71歳。(日南支社・松崎千穂)

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