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延岡市議会議長に就任した 上田美利(うえだ・みとし)さん

2015年6月21日
 議長就任から1カ月。市民からの声が、これまでにも増して届くようになったという。「こうした声を結果につなげていかなければ」と気を引き締める。「議員それぞれが地域の課題などに取り組んでいるが、個々では限界がある」と、議会として現場に足を運ぶ必要性も感じている。

 東九州自動車道が大分まで開通し、延岡市が大きく変わろうとする中での就任。「高速道開通のいい雰囲気に乗って、地方創生に向け議会としてもしっかり取り組む。市政のチェックのみでなく、提言も積極的にしていく議会でありたい」 2003年の旧北方町議補欠選挙で初当選。地域振興、特に1次産業振興への強い思いからの出馬だった。その思いは今も変わらない。「1次産業もこれからは、観光などと結びつけて付加価値をつけていくことが求められていく」と見据え、「田舎の暮らし」を産業にどう結びつけていけばいいか思いを巡らす。

 選挙権年齢が18歳に引き下げられることになった。一方で、延岡に限ったことではないが若い人をはじめとして政治への関心の低さが問題となっている。「関心の低さは議会にも責任がある。議会の報告会は毎年やっているが、若い人をターゲットにしたものも開催するなど、出席者の裾野を広げていく努力をしなければいけない」 同市北方町の下鹿川で畜産業を営む。「議員になってからは、なかなかそちらには手が回らず主に妻がやってくれている。競り市などをたまにのぞくとホッとします」と笑顔を見せる。62歳。
(延岡支社・末崎和彦)

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