「大役を果たせるのかという不安は常にあるが、普通のお母さんが委員長になることで、教育委員会に興味を持ってもらうきっかけになれば」。県の教育行政における重要事項の決定権を持つ、県教育委員会のトップに14日付で就任した。
25歳、23歳、19歳の3人の子どもを持ち、PTAとしての活動は18年間にも及んだ。最初はクラスの役員から始まり、中学や高校では副会長まで務めた。「どんどん関わりが深くなって、PTAは足が洗えないというのは本当だった」と笑う。
2008年6月から2年間は県PTA連合会の副会長も務めた。PTAとして学校と関わり、「先生は子どものために一生懸命。そんな先生を支え、地域や企業などに力を貸してもらえるよう発信するのがPTAの役目」と感じた。「子どもを真ん中に」というスタンスは今も変わらない。「県民みんなに学校応援団になってもらえるように意見を交わし、事務局に提案していきたい」 宮崎の子どもたちには「自然の恵みをいっぱいに受けて育ち、宮崎で育ったことを誇りに思ってほしい」と考える。教員だった両親の転勤で、幼少期を旧南郷村や旧北郷町で過ごし、山や川で遊んだ体験が自分を支えていると感じるからだ。
現在も2カ月に1度は青色パトロールカーで地区の見回り活動に参加。「子どもたちを見ると元気が出る。だからこそいろんな人に学校を見てもらい、関わってもらいたい」。宮崎市新別府町に夫と長女、義母と4人暮らし。51歳。(報道部・吉元まゆみ)