ホーム ひと

マラソン大会のプロデュースを通じて地域興しに取り組んでいる 高木 智史(たかき・さとし)さん

2014年1月6日
 「プロスポーツキャンプや合宿の見学ではなく、一般市民がイベントに参加する本当の『スポーツランド宮崎』にしたい」。地域興し団体やNPO法人など、「地域を盛り上げたいと考えている主催者」を“相方”に、観光や人的交流、食などを取り入れた個性的なスポーツ大会を県内各地でプロデュースしている。

 2013年は、ピクニック気分で観光名所などを走って巡る「高鍋温泉観光マラニック」、山岳地帯を駆ける「霧島・えびの高原エクストリームトレイル」、チームで走る「宮崎シーガイア100キロリレーマラソン」など15大会を手掛けた。

 大手通信会社を退職し、06年に宮崎市に帰郷。県内マラソン大会への出場を重ね、12年にユニバーサルフィールド社を設立した。

 手掛ける大会には「往復で違う景色を見たい」「地元の食べ物や打ち上げを楽しみたい」など、「アスリートではないからこその視点」を盛り込む。「参加料を100円でも下げて、地元の大根1本でも参加賞やボランティアへのお礼に充ててほしい」と特産品や温泉入浴券を参加者に贈るなど、スポーツと観光の“橋渡し”も。

 最近は「予想していなかった」と驚くほどプロデュースの依頼が増えていて、今後は「愛好者が年間を通じてイベントや開催地域を楽しめるようにしたい」と意気込む。

 宮崎市曽師町で妻、両親と生活。富士山周辺(静岡、山梨県)を約160キロ走る今年4月のウルトラトレイル・マウントフジの2度目の走破を狙う。33歳。(報道部・矢野太輝)

このほかの記事

過去の記事(月別)