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武術太極拳教室「HIMUKAカンフークラブ」の代表を務める 原田将司(はらだ・まさし)さん

2019年11月13日
 動きの切れや形の完成度などを競う中国発祥の武術太極拳。2018年に高鍋、川南町で教室を開設すると、国体や全国大会の優勝者を次々と輩出するなど、若手指導者として注目されている。

 大阪府東大阪市出身。ジャッキー・チェンに憧れ、高校入学後に地元の道場に入門した。3年で全国大会優勝を果たすなどめきめきと頭角を現し、日本代表に選出された。

 さらなる高みを目指し、24歳で上京したが代表落選を経験。「慢心もあった」と振り返り、「何かに必死で挑むことの大切さに気付かされた」。カナダで開かれた世界武術選手権大会で準優勝した後、指導者への転身を決意。翌年に27歳で引退した。

 高鍋町の教室で臨時コーチを務めた縁で、17年に川南町に移住した。「地方でも都会に負けないことを証明する最後のチャンス」と教室に懸ける思いを熱っぽく語る。

 子どもたちに伝えているのは「日々精進し鍛錬に励むことと、倫理や道徳を重んじる『武徳』の精神」。7年後に本県で開催予定の国民スポーツ大会で日本一の選手を輩出することが目標だ。

 体幹のトレーニングやストレス解消に効果があり、今年10月からは宮日カルチャー教室の講師として、宮崎市で幼児から大人まで指導する。

 12月に同町で日本代表選手らが演武を披露する武術太極拳フェスティバルを主催する。日本武術太極拳連盟の強化コーチ、県連盟の理事も務める。趣味はサーフィン。同町で妻と2人の娘と暮らす。36歳。

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