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第17回「新聞」感想文コンクール中学生の部で最優秀賞に選ばれた 江藤心晴(えとう・こはる)さん

2019年11月21日
 3年連続の応募で、県内中学生の作品1223点の中から初の最優秀賞に輝いた。「びっくりした」と顔をほころばせる。

 作品タイトルは「AI時代と新聞」。AI(人工知能)など技術革新が進み、情報が飛び交う現代社会の中で、紙媒体の新聞が残っていく意味について考えをまとめた。

 「人が作る物だからこそ、記事の向こう側に登場する人の葛藤や努力、願いなどを感じることができる。だから新聞に夢中になれる」と訴えた。

 高鍋町・高鍋東中の3年生。「小学校低学年までは周囲とコミュニケーションを取るのが苦手だった」といい、人の前に立つことも大嫌いだったという。

 それを変えたのが新聞だった。小学4年の頃、読書感想文が本紙に掲載されたことがきっかけとなり自信が生まれ、体育大会のリーダーや生徒会役員に挑戦した。

 新聞は日常生活の一部。「世の中のこと、宮崎のこと、今の私に必要な全ての情報が詰まっている。新聞が大好き」。毎日、紙面をめくり地元・高鍋の話題から政治、国際情勢までをじっくりと読む。記事中にある「きらりと光る言葉」をノートに書き留めることも。「新聞は繰り返し自分のペースで読め、物事をじっくり考えることができる」と語る。

 読書家で、特に海外の推理小説を好み、怪盗アルセーヌ・ルパンでおなじみのモーリス・ルブランの作品がお気に入り。「最近は受験勉強が忙しくて読書の時間がとれない」と苦笑い。同町内で家族4人と暮らす。15歳。

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