ホーム ひと

宮崎労働局長に就任した 名田裕(なだ・ゆたか)さん

2019年11月24日
 厚生労働省から宮崎労働局のトップに就任。最低賃金が全国最低となるなど、働き手を取り巻く環境が厳しい本県で労働行政を担う。

 あいさつ回りで一番耳にするのは、若者の県外流出の問題。「県内に魅力ある雇用機会をつくり、若者が活躍できる場を確保したい。そのために働き方改革に取り組む」と力を込める。

 昨年4月から着任直前まで、同省雇用政策課で産業雇用政策企画官や調査官を歴任。長時間労働是正や多様な働き方などを進めるための労働施策基本方針の策定にも携わった。

 本県でも課題となっている、トラック運転手の過重労働問題には荷主の、建設業の人手不足対策には発注者側の理解が不可欠と考える。「いろいろな人の理解と協力が必要。信頼関係を築き、連携を強化したい」と強調する。

 京都市出身。実家の近くに鉄道博物館があり、国鉄マンにも憧れた。京都産業大時代にアルバイトした郵便局の休憩室で、組合員の熱弁を聞くうちに労働行政に興味を持った。

 1986(昭和61)年、厚労省の前身の旧労働省に入省。英語、韓国語、スペイン語も駆使して、主に外国人雇用対策や職業能力開発政策に携わってきた。

 鉄道に乗ることが趣味の「乗り鉄」として日豊線に乗って以来、36年ぶりの本県。185センチの長身で、マスターズ水泳大会の自由形種目に出場することもあり、県内の練習場を探している。妻と1男2女を千葉市に残し、初の単身赴任。55歳。

このほかの記事

過去の記事(月別)