2年前の都城市議会議長選では、自身を含む上位2人が同数の得票となり抽選で涙をのんだ。それだけに「議員と行政の議論が素晴らしい結果を出せるような議会運営に努めたい」と意気込む。
議長選前の演説では「均衡ある発展が行政、議会に課せられた大きな課題」と力説。一方で「中山間地は人口が減っているが人間関係にまとまりがある。都市部では新しい人が急に増えて、コミュニティーが壊れそうな地区もある。そういった問題もこれからは取り上げていかなければ」と感じている。
市議は旧市で2期務めた後、新市になって3回連続当選。議員定数等調査特別委員会委員などを歴任、定数削減など議会改革を求める市民の厳しい視線は感じている。1月の市議選の投票率は51.88%と過去最低だった。
「投票率を見ても分かる通り、議会への関心は低い。議会のことが市民に知られていない」と危機感を募らせる。具体的には「議場で待っているだけでは駄目。広報広聴委員会を中心に積極的に外に出て、議会報告などで市民にアピールしていきたい」と訴える。
先の市議選で、30代議員2人が誕生、女性議員2人が加わった。顔ぶれが変わり若返った結果を「活性化につながる。互いに切磋琢磨(せっさたくま)したい」と歓迎する。
建築会社の社員として2000年まで31年間勤務。趣味はコメ作り。長男、長女は独立し、同市横市町で妻(61)と2人暮らし。「北海道に住んでいる孫と年に1回顔を合わせるのが楽しみ」と目を細める。67歳。
(都城支社・西脇寛)