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体操番組でアシスタントを務める 原川愛(はらかわ・あい)さん

2019年12月30日
 テレビを通じて全国に活力を届けている。NHKの体操番組で模擬実技をするアシスタント。番組では言葉を発しないため、「表情や呼吸、伸びやかな動作」など体全体で表現することを心掛ける。

 実家は宮崎市青島地区にあるういろう店。幼い頃から、剣道や水泳、新体操を習った。青島中から新体操の強豪校、折尾愛真高(北九州市)に進み活躍。日本女子体育大(東京都)では、全日本大学選手権・個人種目別リボンで上位入賞するなど成績を残した。

 同大大学院を修了し、指導者になることも考えていた時、知ったのが同局のラジオ体操アシスタントのオーディション。「体を動かす仕事をしたい」と応募して選ばれ、2014年にデビューした。

 ラジオ体操と新体操では、筋肉の使い方が全く異なり、慣れるまで苦労した。「自宅の鏡の前で一日3~4時間、ラジオ体操のプログラムをこなした」

 番組収録以外の日は、ラジオ体操講師として全国各地を回る。雨や雪の日も、体操の会場に通い続ける愛好者らがいた。地域コミュニティーの希薄化が指摘される中、「ラジオ体操は地域の人と人をつなぐ役割にもなっている」と実感する。

 今年4月、宮崎市からスポーツ分野の「プロモーション大使」に任命された。市の観光PRや健康イベントなどに参加。都内の体操教室では小学生に指導している。「幅広い世代にスポーツの楽しさを発信していきたい」

 週2回、ジムでのトレーニングを欠かさない。息抜きはサッカーやラグビーなどのスポーツ観戦。東京都在住。30歳。

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