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第10回県市町村対抗駅伝大会町村の部で優勝した三股町の監督  米田透(よねだ・とおる)さん

2020年1月14日
 小学生から社会人までバランスの取れた戦力を率い、町村の部3連覇を果たした。三股町は第1回大会から4連覇したこともある強豪。「順位を落としても誰かが必ずカバーする。団結して勝利を目指す『三股魂』がチームにあるんです」と喜びをかみしめた。

 選手は選考会が始まる昨年6月からトレーニングを重ね、年末年始も走り込み。「九州一周駅伝のランナーを輩出するほど陸上が盛んな地域。選手は上を目指す先輩たちの姿を見て育ってきた」。その言葉を裏付けるように、ハイレベルな選考を勝ち抜いた選手たちは一時、市郡チームを抑えて総合トップに躍り出る強さを見せた。

 国富町出身。中学時代にマラソン大会で優勝し「快感が忘れられなかった」と野球から陸上に転向。以来、長距離一筋。宮崎大卒業後、社会科教諭として教壇に立つ傍ら、現在勤務する三股中を含め、赴任先で陸上部顧問を続けてきた。

 「強さには必ず裏付けがある」と常に指導法を追究。優れた指導者がいると聞けば、陸上だけでなく野球の強豪校にも足を運ぶ。2006年には春の甲子園に初出場した沖縄県の八重山商工高野球部を訪問。「離島の高校がなぜ強いのか確かめたかった」と2日間、強さの秘密を探った。

 旺盛な探究心が結果を呼び込み、昨年12月に三股中女子を全国中学駅伝に導くなど、これまで勤務した中学校を強化してきた。

 長女と長男は家を離れ、現在は妻と次男、次女と三股町で4人暮らし。「鹿児島県の錦江湾での魚釣りがしばしの息抜き」。48歳。

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