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西都市副市長に就任した 甲斐 克則(かい・かつのり)さん

2020年4月5日
 西都市役所を定年退職して8年。市政の大役を担うことになった。「押川修一郎市長が進める政策を具現化していけるよう、自分の考えを伝え、意見も交わして支えていきたい」と抱負を語る。

 市社会福祉協議会会長をしていた2月、押川市長から就任を要請されたが、重責に不安を感じ、返事を保留。その後、自宅を訪ねてきた市長に「市と市社協で西都の実情を見てきた経験を生かし、力を貸してほしい」と再び求められ、「西都への恩返しになるなら」と引き受けた。

 市企画開発課(現・総合政策課)に在籍した40代の頃、西都原古墳群に菜の花を植える活動に力を注いだ。農家に頭を下げて土地の使用許可をもらい、同僚と畑を耕し、苗を育てて植えた。景観が美しくなるにつれて、活動に賛同する農家や団体が次々と現れた。菜の花と桜が同時に咲き誇る風景は、西都の春の風物詩として定着。「市と市民の思いがかみ合い、西都を外に発信していく大きな動きになった」

 市社協時代の8年間は、高齢者などの暮らしを守る上で、公民館長や区長、民生委員の協力がいかに大切かを実感。副市長就任に当たり、「市民の活動は市が活性化する原動力。行政と市民が認識を一致させ、信頼関係を築いていくことが大事」と思いを語る。

 定年後に始めたソフトバレーボールとミニバレーボールは今後、公務が増えるため「しばらく休止になりそう」。西都市南方に妻とも子さん(66)と2人暮らし。同市出身。68歳。

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