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県高校体育連盟会長に就任した 児玉康裕(こだま・やすひろ)さん

2020年4月23日
 高校スポーツが放つ輝きに、あらためて触れたのは2016年の全国高校ラグビー大会。校長を務めた高鍋高の選手たちに現地で声援を送り、心を打たれた。「ひたむきに楕円球を追い掛け、仲間のために体を張ったプレー。感動した。やっぱりスポーツは素晴らしい」

 この春、宮崎南高に着任し、高校の部活動を取りまとめる組織のトップに就いた。「選手を後押ししたい」と気持ちを引き締める一方、先が見えない新型コロナウイルス対策に頭を抱える。5月下旬開幕予定の県高校総体に向け、「子どもたちの健康や安全、安心が第一。その上で、夢や目標を持ち頑張ってきた努力を無駄にしない方法を考えたい」と力を込める。

 都城市出身。スポーツは「大学時代に硬式テニスをかじった程度」だったが、理科教諭として着任した各校で陸上やバレーボール部を任され「全くの素人。一からの勉強だった」と振り返る。強豪校に足を運び学んだ理論的な指導法を実践しつつ、最も大切にしたのが自主性。「勉強もスポーツも同じ。自ら学び成長する」。練習メニューを考えさせて一体感も育んだ。

 その指導法が花開いたのが1999年。率いた母校の宮崎大宮高女子硬式テニス部が、OGたちの力も借りながら努力を重ね、全国選抜大会出場をかなえた。初戦で敗れたものの「感動をもらった。一生の財産」。

 趣味の旅行とキャンプは当面控え「選手たちのために汗をかく」と意気込む。妻百合子さん(49)、長女、長男と宮崎市で4人暮らし。57歳。

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