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県高校文化連盟会長に就任した 川越浩(かわごえ・ひろし)さん

2020年5月2日
 今年4月、宮崎北高に校長で着任したのに伴い、高校や特別支援学校高等部の文化活動を統括する県高校文化連盟のトップに就いた。「文化芸術は心の豊かさにつながる。社会で果たす役割の大きさを示せるような運営を目指す」と抱負を語る。

 その言葉通り、今年は高校生が携わる文化芸術活動の底力が試される年になりそうだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、部活動は断続的な休止が続き、夏に高知県で予定する全国高校総合文化祭(高総文祭)も開催が不透明な状況。早期終息を願い、「(2010年に)口蹄疫禍の後、本県であった高総文祭では良い反響が多かった。高校生の元気は地域に活力を与えると信じている」と話す。

 また、10~12月には本県初開催となる国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭が控える。高校生も「おもてなし役」として関わる予定で「宮崎の文化を発信し、地元の良さを再発見する機会にしてほしい」と、学びの場としての活用を促す。

 専門科目は生物。文化系部活動の指導経験はないが、2校目の勤務校でバドミントン部を創設した際、「授業の時とは違う生徒の表情が見られた」と、部活動の力を深く知ったと振り返る。3月まで勤務した五ケ瀬中等教育学校では、地域住民が太鼓部の指導に当たる様子を見て、高校生が地域の伝統文化の担い手として期待されていることを実感した。

 多摩美術大卒の妻留美さん(58)、愛猫ムギと宮崎市の自宅で暮らす。アウトドア派だが、「妻の付き添いで巡る美術館鑑賞も好き」と笑う。58歳。

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