好きな言葉は「継続は力なり」。ソフトボールに打ち込み、実業団チームなどで活躍してきたが、それ以上に、4~9歳の3人の子育てを通じてそう強く感じるようになった。「突然できるようにはならない。日々の小さな積み重ねが大切」。来春から指導する選手にも伝えていくつもりだ。
宮崎市出身。宮崎中ではバスケ部だったが、小学校で5年間プレーした野球の楽しさが忘れられず、日南学園高でソフトボールを始めた。大阪国際女子大では遊撃手として守備と小技に磨きをかけ、大学日本代表で国際大会に出場。実業団の大鵬薬品に5年間在籍し、リーグ戦で日本のエース上野由岐子投手と対戦したときは本来と違う左打席でバント安打を決めるなど、勝利のため何ができるかを考えてきた。帰郷後、講師として中高3校でソフト部などを指導し、結婚を機に30歳で競技から離れた。
豊富な経験と熱心な指導力を買われ、初代監督として声が掛かった。昼の仕事と子育てに追われる生活に、夕方や週末、週3、4回の練習が加わる。「不安も少しあるが、大好きなソフトに再び関わることができてうれしい」。練習初日からいいノックが打てるよう、スポーツジムに通い始めた。
九州で唯一、女子硬式チームがなかった本県に受け皿ができたことを、手放しで喜ぶ。「一般社員や地域から応援されるチームになるため、仕事や礼儀作法をしっかりするよう指導する」と熱く語る。現役のころは仲間と盛り上がるのが好きで「一日も早く大会で勝利し、みんなで祝勝会をしたい」。同市内で5人暮らし。42歳。