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宮崎市ぎょうざ協議会を発足、初代会長に就いた 渡辺愛香(わたなべ・あいか)さん

2020年9月29日
 「宮崎を県内生産者と製造・販売店、消費者の3者が喜ぶ『ギョーザ県』にしたい」

 今年上半期(1~6月)の1世帯当たりギョーザ購入額、頻度とも初めて全国一となった宮崎市。この勢いで年間王者に立とうと、同業者らと連携して協議会を発足。初代会長に就いた。

 同市は過去3回、購入額が年間3位に入るなど消費が盛ん。同業者間で以前から「ギョーザを観光資源に」と望む声があった。そこに舞い込んだ上半期全国一の大ニュース。行政や関係者を口説き落として協議会設立にこぎ着けた。「ギョーザを家で焼いたり持ち帰りしたりする市民の文化が大きな後押しになった。今後は料理コンテストなど消費者が楽しめる企画を考えたい」

 同市出身。「豚肉、ニラなど良質な地元素材と家計に優しい価格が魅力」という宮崎のギョーザと関わるきっかけは2014年、同市内でギョーザ卸会社を営む父・松本栄さん(77)の引退だった。後を継ぐ気はなかったが、事業譲渡先となった「屋台骨」(同市)の招きに応じた。以後、同社のギョーザ事業を取り仕切る。協議会設立がかない、「取引先のラーメン店に支えられた父の子が、今度はラーメン店を支える側になれた」としみじみ。

 「父親譲りの熱意がいい」と同社の田中周作社長(40)が評する39歳。同市阿波岐原町に家族や栄さんら両親と暮らす。「特定企業のものではなく地域のギョーザとしてPRしたい。全国1位と2位では雲泥の差。宮崎市民には1個でも多く食べて応援してほしい」

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