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宮崎キワニスクラブ会長に就任した 野口民生(のぐち・たみお)さん

2020年12月28日
 子どもの支援に特化した奉仕活動を展開する宮崎キワニスクラブ。新型コロナウイルスの影響で今年は活動できずに終わった。コロナ禍でどう支援を継続させるか。10月の会長就任早々、難題に立ち向かう。

 「もともと社会奉仕に関心があった訳ではなかった」。宮崎市出身で大学卒業後は地元の銀行に就職。52歳で早期退職した後も”会計のプロ”として食品関連会社などに入るなど、仕事一筋で生きてきた。

 転機は2014年。仕事で関わりのあった社会福祉法人理事長の兒玉邦彦さんに「子どもたちを支援する組織の立ち上げを手伝ってほしい」と誘われた。その思いに賛同し、宮崎キワニスクラブ立ち上げに奔走。兒玉さんを初代会長に同年6月に発足、自身は昨年6月に入会した。

 食育や芸術体験などのイベントの他、企業や個人から支援金を募り、経済的理由で高校進学が困難な学生を援助する「みやざき子どもほほえみ基金」の活動に携わる。「何よりうれしいのは、学生からありがとうと言われること」。感謝の言葉を聞く度に、活動の意義や重要性を実感する。

 「人のためになるなら」と会長就任を引き受けた。ロータリークラブなどと並ぶ国際奉仕団体だが、県内会員は16人にとどまる。コロナ禍でも新規会員の獲得を進め、同基金を増やすための募金活動も拡大させる計画だ。「子どもたちの笑顔のために、会員とアイデアを出し合っていく」

 趣味は健康づくりで、スポーツジムで汗を流す。宮崎市内の自宅に妻と2人暮らし。74歳。

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