4年ぶりに返り咲いた橋田和実西都市長の通算4期目を右腕として支える。橋田市長の最初の12年間、口蹄疫への対応など大きな政策課題が持ち上がるごとに担当職員として間近で働いた経歴を買われた。「勉強させてもらった多くのことを生かし、微力ながら市政の発展のために尽力していきたい」と抱負を述べる。
同市出身。妻高卒業後、福岡市の西南学院大を経て、1982(昭和57)年に市役所入り。総合政策課長、総務課長などを歴任後、2年前に定年退職した。出身地の東米良地区の支所長をしていたが、市長選後の2月上旬、橋田市長から要請を受け、「思い切って」就任を決意した。
40年近い市職員のキャリアで忘れられない出来事に、市内で計約2万頭の牛や豚が殺処分された2010年の口蹄疫発生を挙げる。秘書担当の課長補佐として、橋田市長と「昼夜を問わず行動を共にし、殺処分の現場にも足を運んだ」。「後の記録のために」と撮影し続けた写真や動画は、防疫用の資料として庁内に残る。
その翌年から3年務めた健康管理課長時代には、西都児湯医療センターの医師が相次いで退職。医師確保や運営安定化など再建に奔走した。同センターの医師確保や新病院建設が再び市政の課題となる中、「住民の思いに応えられるように、市長と一緒に努力したい」と気を引き締める。
休日の楽しみはガーデニング。ドラえもんグッズの収集は30年来の趣味で「見ていると気持ちが安らぐ」。同市妻に妻、孫2人と4人暮らし。61歳。
【写真】ひと/西都市副市長に就任した中武久充さん