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九州運輸局宮崎運輸支局長になった小島定美(こじま・さだみ)さん

2014年4月15日
 「運輸と観光は切り離せない関係にある。両方が活性化するよう、各業界や地域をつなぐ潤滑油のようになりたい」。陸運、海事、観光など幅広い分野の事務を国土交通省の出先機関として担う、九州運輸局宮崎運輸支局の支局長に就き、そう意気込む。

 1974(昭和49)年に当時の福岡陸運局(現九州運輸局)採用。陸運、海運支局等で登録、輸送、総務など業務横断的に経験を積んだ。

 本県の課題の一つに挙げるのは「自家用車を運転できない高齢者や学生、障害者も移動しやすい生活交通ネットワークをつくること」。各種協議会や自治体との話し合いを通じて「地域にとって最適な路線バスやタクシー、コミュニティーバスの在り方を導きたい」と話す。

 3月まで九州運輸局総務部安全防災・危機管理調整官を務めた。本県の赴任は初めてだが、南海トラフ巨大地震を想定した2013年12月の県総合防災訓練にも参加しており、「顔見知りがいるので仕事はしやすい」という。

 趣味はドライブ。赴任後初の週末には宮崎市青島を訪問。「観光客も店も少なく印象とは違っていたけれど、鬼の洗濯板がきれいだった」。ドライブの前後には必ず地図を確認し、地理を頭にたたき込む。運転中は地域の様子や交通の実態を観察するなど、休日も本県の輸送や観光のことが頭を巡る。同市の官舎に1人暮らし。長崎県対馬市出身の58歳。早く支局に溶け込むよう「邪魔にならない程度に局内を動き回りたい」とほほ笑む。
(報道部・矢野太輝)

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