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全国選抜小学生プログラミング大会でグランプリに選ばれた 平川晴茄(ひらかわ・はるな)さん

2021年3月30日
 障害の有無や年齢に関わらず、誰もが使えるコミュニケーション支援アプリ「ぶらっしゅとーく」を考案。独自のプログラムで制作したアプリなどの作品を競う「全国選抜小学生プログラミング大会」(全国新聞社事業協議会主催)に本県代表として出場し、グランプリに輝いた。

 「ぶらっしゅとーく」は、タブレットなどで使用でき、文字盤やスタンプ、文字の読み上げやビデオ通話機能などがあり、離れた場所にいる人とも交流ができる。幼少時、祖父が病で倒れ後遺症で話せなくなったことが制作のきっかけ。家族らは筆談で意思の疎通を図っていたが、「字がまだ書けなかった私は、大好きな祖父と話すことができずに悲しかった」

 小学4年でプログラミングを始め、教本を読んで独学で上達。昨年6月にはITのエンジニアらが次世代育成のために展開するプロジェクト「未踏ジュニア」に参加し、専門家の指導を受けたのも刺激となった。

 今月21日にオンラインで開かれた今大会に向けては、昨年3月から毎日5~6時間パソコンに向かった。幼児や高齢者など約100人に試用してもらい、感想を基に文字のフォントや配色を試行錯誤。グランプリに両親は「いつの間にか私たちがパソコンを教わるようになっていた」と驚く。

 「たくさんの人に使ってほしい」と、制作したアプリはインターネットで公開。祖父との思い出を胸に、将来は「福祉や介護分野で活用できるITを開発したい」と語る。宮崎市内に両親と暮らす宮崎大付属小6年の12歳。

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