3期目で昨年度は県議会最大会派・自民党の会長を務め、先の臨時議会では副議長に選任された。「県民生活を第一に考え、単なる批判に終わらず、執行部に政策提案できるような議会を目指したい」と意気込む。
本会議以外では、各会派が持ち寄る意見調整の場となる幹事長会の座長も担い、「会派同士が切磋琢磨(せっさたくま)することで議会の存在感が強まれば」とも。
現在の県議会を「さまざまな職業を経験した若手議員が増え、各議員の専門性が深まっている」と語る一方で、自らは生産者として汗を流してきた経験から「農業問題に生涯取り組む」。
実家は西都市で施設園芸や稲作を営み、本庄高(国富町)農業科を卒業して就農。全国農協青年組織協議会委員長などを歴任し、同世代生産者の農業に懸ける熱意や、後継者不足の深刻さを肌で感じ、違う立場で農業振興に貢献しようと1999年に県議選(西都市・西米良村区)に初挑戦。56票差で惜敗したものの、2003年に当選し政治の世界に飛び込んだ。
「会って話してこそ地域の課題などの情報が得られる」と、車の移動で約1時間かかる西都市と西米良村を駆け回る日々。フットワークの軽さは地元でも定評があり、多い日は1日十数回の会合に出席することもあるが「1人区の責任は重い」と表情を引き締める。
妻亮子さん(56)との間に2男1女。今も故郷の同市山田に暮らす。息抜きの読書は、歴史小説に加え、最近は経済関係の書籍にも幅を広げている。58歳。(報道部・伊佐賢太郎)