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県総合政策部長に就任した 松浦直康(まつうら・なおやす)さん

2021年5月5日
 各部局の提案をすくい上げ、県の施策の方向性をまとめる総合政策部のトップに就いた。「新型コロナウイルス禍という特殊な時期。率直に責任の重さを感じている」。コロナの収束が今も見えない中、県民の日常や経済をどう取り戻していくか。かつてない難題に正面から向き合う覚悟をにじませる。

 前任は商工観光労働部長として、コロナで打撃を受けた地域経済の支援に奔走。胸には「事業者の希望を失わせてはいけない」という思いを持ち続け、減収事業者への給付金事業など「できることはなんでもやろう」と各施策を打ち出してきた。時には「事業者への支援が力及ばなかった」と無力感を抱くこともあったが、「なんとかしないといけない立場。足元から地道にやっていく」との思いは今も変わらない。

 コロナ以外では、重要課題である人口減少対策に関し、県総合計画の長期ビジョン見直しも視野に入れる。同ビジョンが策定された2010年には担当リーダーを務め、県として初めて人口減少を問題提起しただけに思い入れは強い。コロナ禍で社会情勢が変容していく中、「当時は十分に踏み込めなかった『処方箋』の提示まで見いだしていければ」と意気込む。

 庁内には「企画立案能力は随一」との評もあるが、自らは「問題を把握し、どう解決するか動いているだけ」。職員に対しても「行き詰まった時は県庁内に限らず、いろんな人に相談してみてほしい」と呼び掛けるつもりだ。趣味は読書で、宮崎市に妻、次女と3人暮らし。59歳。

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