ホーム ひと

串間市議会議長に就任した 瀬尾俊郎(せお・としろう)さん

2021年6月7日
 「行政と議会は両輪。コロナ禍の難局を『オール串間』で乗り切りたい」と、決意を語る。5月の臨時議会で議長に選任され、市当局と連携を図りながらスムーズな市議会運営を目指す。

 議会改革にも意欲をにじませる。3年前には市自治会連合会から、議員定数の削減を求める陳情書が市議会に提出されたが、不採択となった経緯があり、「2年後の改選までには議論を進めていきたい」と力を込める。さらに議員によって意見が分かれている1議員60分間の一般質問の持ち時間についても、議会で協議する考えだ。

 串間市北方出身。高校中退後に京都府で大工の見習いとして働き、建築の職業訓練校を卒業。5年後に地元へ戻り、市内の建設会社に就職した。1992年に独立、市内各地で木造住宅を建設してきた。転機は知人や友人からの市議選出馬要請。「市政に住民の声を反映させたい」と決意し、2010年の市議補選で初当選、現在4期目となる。

 コロナ禍が観光に大きな影響を及ぼす中、同市では昨年、都井岬観光交流館「パカラパカ」が開業し、串間温泉いこいの里は再開。4月には、市中心部に道の駅「くしま」がプレオープンするなど、観光施設整備が進む。「完成して終わりでない。情報発信に力を注ぎ、市民一人一人の協力を得ながら、さらなる誘客を図っていく必要がある」と訴える。

 約20アールの畑でゴーヤーを栽培し、道の駅での販売を予定。趣味は剣道。3人の子どもは独立し、妻(61)と市内で2人暮らし。63歳。

このほかの記事

過去の記事(月別)