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延岡河川国道事務所長に着任した 楠本 敦(くすもと・あつし)さん

2014年4月26日
 半世紀の悲願だった東九州自動車道延岡-宮崎の全線開通から1カ月。「事あるごとに喜びの声を聞く。県北の人の高速道に対する思いは並々ではない」 日向市以北の国道、五ケ瀬川水系の河川などの整備や保全業務を行う国土交通省延岡河川国道事務所の所長に、1日付で着任。住民からの期待の高さを早々に肌で感じている。

 現在、県内の東九州道は1日当たり平均交通量が開通前の1・4倍に上昇。並行する国道10号などの交通量は減少し、渋滞解消につながるなど早くも開通効果が表れている。「期待通りの結果」と頬を緩める一方、「縦軸の東九州道に、横軸となる九州中央道も合わせて整備されることで真価を発揮する。両道の未開通区間の整備を一日でも急ぎたい」と意気込む。

 管内の特徴として、まちづくり活動に熱心な市民団体の多さを挙げる。「非常に心強い。連携して地域を盛り上げる一翼を担わせていただきたい」と開かれた組織づくりにも力を尽くすつもりだ。

 出身地である長崎県の工業高校を卒業後、「地図に残る仕事をしたい」と1976(昭和51)年に旧建設省(現国交省)へ入省。佐賀国道事務所を振り出しに、本県と鹿児島県を除く九州内を中心に勤務してきた。

 週末はメヒカリの空揚げやチキン南蛮など、延岡ならではの料理を食べ歩く日々が続く。「伊勢エビの季節が今から待ち遠しい」。延岡市野地町の官舎に単身赴任中。56歳。
(延岡支社・佐藤友彦)

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