食の安全安心や環境、防災、交通安全などさまざまな活動を展開する県地域婦人連絡協議会(県地婦連)。書面決議による5月の総会で承認され、7期14年間務めた谷口由美繪さんの後任として新会長に就いた。
「次につなげるステップになれれば」。役員選考委員会の推薦に当初は固辞したが、周囲の後押しもあり受諾した。
現在、県内22市町村の地婦連で組織する県地婦連は1951(昭和26)年、婦人の地位向上などを目的に設立。会員による1日1円貯金で県婦人会館の建設費を集めるなど、70年の歴史を刻んできた。一方、会員数は減少傾向にあり、10年前の半数の約2200人。「これまでの取り組みを大事にしつつ、コロナ禍でも楽しめる活動を見つけられたら」と模索する。
木城町出身。大阪府の紡績工場で働きながら定時制高校を卒業。短大に進んで小学校教諭の免許を取得した。帰郷後は臨時教員などとして働きながら、1男1女を育てた。子連れで同町地婦連の活動に参加。2016年に会長になると、伝統料理「カシの実コンニャク」作りや花の苗植栽などの活動に取り組んできた。
同町の有償ボランティア団体「木城・逢・愛・合」副会長を務め、町内の劇団にも所属。県交通安全母の会会長なども兼ね、手帳は予定がびっしりだ。「人と話しているとよい言葉に出合う。それが元気の源」と多忙な毎日を楽しむ。同町椎木で、町議で造園業の夫政治さん(65)と長女の3人暮らし。好きな曲は、ゆずの「栄光の架橋」。68歳。