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日南市副市長に就任した 西久保耕史(にしくぼ・こうし)さん

2021年7月3日
 「新しい市政のスタートに携われる機会を頂き光栄。重責だが自分で良ければ」。4月に初当選した高橋透日南市長の要請を受け、県山村・木材振興課長補佐から副市長に就任した。

 官製談合事件に揺れた同市。「入札に限らず、公正で透明な市政運営は必要。コンプライアンス(法令順守)意識の醸成は行政に求められる基本」と原点に返って信頼回復を図る。

 最優先課題は新型コロナウイルス対策とし、「(地元事業者を積極的に利用する)『じも活』などで地域経済を立て直し、2022年度の高速道開通という好機を最大限に生かす」と意気込む。

 ワクチン集団接種の視察では、医療従事者と連携して奔走する市職員の姿を目に焼き付けた。「どうしたらスムーズにできるか、前向きに一生懸命取り組んでいる」。感銘を受けると同時に高橋市長が掲げる「オール日南」に向けた手応えも覚えた。

 1992年県庁入り。振り出しは観光振興課で、同年はちょうど映画「男はつらいよ 寅次郎の青春」の日南ロケがあり、現場のサポートに動員された。妻の実家もある日南は縁が深い。

 秘書広報課時代には3人の副知事に秘書として仕えた。「トップを支えるナンバー2の努力をそばで見られたことを生かしたい」

 今年、防災士の資格も取得し「南海トラフ地震や風水害の対策に役立てられれば」と話す。趣味はウオーキングで、県庁時代は1日1万歩を目指した。長男は県外に進学し、妻と次男を宮崎市に残し、日南市内に単身赴任中。52歳。

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