練習に加え週3、4回のジム通いで体力も強化してきた。その成果を発揮し、県レベルでは自身初となる優勝を、本県トップアマが集う「宮日旗」で達成。23歳は「まだ若いので、いろいろなことに挑戦したい。その一つが大会で結果を出すことだった。優勝は大きな自信になる」と充実感に浸った。
宮崎市高岡町出身。近所の人に誘われ、穆佐小6年でゴルフを始めた。「練習するほど飛距離が伸びるのが楽しかった」。高岡中、宮崎日大高で競技を続けたが、個人戦で全国大会出場はならず。「プロを狙う力はなかった」。卒業後は海上自衛隊に入隊し長崎県佐世保市で勤務した。
先輩に声を掛けられ20歳でゴルフを再開すると、タイガー・ウッズ(米国)の復活優勝に刺激を受けた。「自分も目標に向かっていく人生を送りたい」と考え、日本アマチュア選手権などへの出場に向け、高校時代以上の情熱でプレーに打ち込むようになった。
今年1月に退職して帰郷し、県内三つのゴルフ場でキャディーをしている。「200ヤード以内ならパーオンできる」と自信を持つアイアンに、キャディーで培った距離感がプラスされ、初出場での栄冠につながった。
今後も「ゴルフに関する仕事ができれば」としながら「自分に合うものが見つかればいい」とあくまで自然体。「サーフィンやテニスなどにも興味がある」と好奇心旺盛だ。
同町で両親と3人暮らし。「中学、高校と練習や県外大会の送迎で協力してくれた。今回の優勝で少しは恩返しできたかな」とはにかんだ。